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【中間報告会】各国が自国の状況と核兵器廃絶への主張をしました

3月13日、「模擬締約国会議」中間報告会を行いました。参加する16か国・機関* が、自国の状況と核兵器廃絶・軍縮への意見を述べました。(記事作成:高橋悠太 / 運営)

模擬締約国会議に参加するのは、以下の国々です。(発言順)

  • 批准国:メキシコ、南アフリカ、カンボジア、アイルランド、マレーシア、ニュージーランド、カザフスタン
  • 核の傘の下にある国:ドイツ、韓国、オーストリア
  • 核保有国:アメリカ、イギリス、中国
  • NGO:ICAN、ICRC
  • 議長団:オーストリア

これまで約3週間、それぞれの国でリサーチしたこと、事前学習会の中で学んだことなどを、スライドなどでまとめ、各国5~7分で発言しました。

写真はメキシコ代表団

南アフリカの大使は、「私たち南アフリカは、自ら製造した核爆発措置を自発的に解体した国であり、廃絶すべきだ。非核のアイデンティティを持っている」とし、次の2点を提案しました。①非核兵器地帯が持つ消極的安全保障と核兵器禁止条約の取り組みを同時に推進すること、②被ばく者への医療援助、環境回復義務を明記し、文書の作成を毎年条約批准国に課すこと。

南アフリカは、カザフスタンと、この3週間、二国間会合を重ねてきました。双方の意見を出し合い、共同声明を提出する予定との情報もあります。

先週あたりから、自発的に他国と協力し、多くの国で共同声明や議定書の提出に向けて動き始めました。

各国代表団(参加者)のみなさん

逆にイギリスは全体的に消極的な態度をとっています。中間報告会でも「核保有はいかなる国際義務にも違反しない合法行為であり、一般国際法上の慣習法を形成することもない」と大使が述べています。(余談ですが、イギリス大使が「中の人(私個人)としては、イギリスの主張は不本意だが…」とコメントする一幕もあり、笑いを誘いました)

なお、イギリスに対して、アイルランドが交渉を挑んでいるようです。

*上記はいずれも3月17日正午時点での情報です。参加国には当初、ロシアが含まれ17か国の予定でしたが、運営の諸事情により、ロシアを除く16か国で開催することとなりました。

最後に共催者のピースボート川崎哲共同代表は、「現実の方が悪い方向へ進んでしまっている。この活動が大事な時期だ。本当に世界を平和にするために、外交交渉の上で自国の立場を考えること、他国との関係を考えること、決して譲れないことなどをよく考えよう。柔軟に対応していくことが大事だ」とエールを送りました。

ルポではスペースの都合で、一部の国の発言しか取り上げることができませんでした(すみません!)みなさん、本会議をぜひご覧ください!

本番(本会議)は3月20日10:00~(18:00終了予定)です!会議の一部をこちらで配信予定です。ぜひご覧ください!

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