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締約国会議 派遣について記者会見しました

5月18日、核兵器禁止条約 第1回締約国会議への派遣についてオンラインで記者会見いたしました。ご参加ありがとうございました。

締約国会議や関連イベントについての最新情報は、ICAN特設サイトをご覧ください(英語)。


現地での行動スケジュール(暫定)
6月18日か19日(ICAN市民社会フォーラム)で日本ともオンラインでつないで「被爆証言会」を開催する予定。また、長崎で生後7ヶ月で被爆した福島富子さんに、着物を貸していただき、現地でそれを着て、訴えたい。

日本政府のオブザーバー参加、署名・批准に向けたアクションを展開してきた。このタイミングで日本の状況を発信し、また今後に向けてさまざまな吸収をしたい。会議場外で、ペーパーを配るなどし、ロビーイングする。

KNOW NUKES TOKYOからは、高橋悠太、徳田悠希、中村生が派遣されます。
また、共同代表・中村涼香は「atomic reporters」というプログラムの一員として、招待されています。
そして、広島に拠点を置く市民グループ「カクワカ広島」メンバーの瀬戸麻由も「KNTサポーター」として連携します。

なお、現在「外務省ユース非核特使」への申請を行っています。非核特使については、瀬戸を除く4名です。



それぞれのコメントをご紹介します。

中村涼香
もし日本が参加しなかった場合に、被爆国の日本がいないことは非常に悲しい。外交にはいろんなチャンネルがある。現地に行って、日本の言葉をたくさん届けていきたい。
「保有国が含まれていないこと」が条約の1番の課題だとも思うが、その中でもNATOの国がオブザーバーで参加することは前向きな動きだと思う。核を肯定する国々が入りやすい雰囲気になればいいなと。核兵器はなくならないのではという絶望の声が上がることは、被爆地に限らないことだと思うが、学校の先生と話すと生徒が眠れない人もいると。はじめて目の当たりにする危機、不安、恐怖を感じる出来事だったと思う。

徳田悠希
今まで東京都選出の国会議員に会いに行ったりしたが、まだまだ意識が低く、当事者性がない。状況が読めない中でも、いろんな被爆者の方とお会いして、核兵器が私たちにもたらすものを知っているという目線を発信し、吸収もしていきたい。

中村生
現在、イギリスで勉強していて、核兵器の存在を正とする人たちが少なくない。核兵器の抑止力が強化されようとしている時代だからこそ、自分たちは日本人として、必ずメッセージを届けなくてはならないと感じている。日本人だけの視点を一方的に伝えるのでなく、相手の視点を知った上で、本当に何が大切なのかを考えながら対話を重ねていきたいと思っている。核兵器の話をするときに政治の道具としての話になることが多い。それだけでなく、人道性、その兵器がどのような結果をもたらすか。それが兵器であっていいのか、そこから議論を始めたい。

瀬戸麻由
祖母がこの3月になくなり、自分の中で大切な当時との繋がりを「本当に大切にしなきゃいけない」と痛切に感じた。紛争のニュースもあるなかで心が塞ぐような時期もあったが、こういう感覚を持っている人は広島にいて、何をやっても無駄なのではという雰囲気もあると思う。それでもウィーンに、変えていくぞというモチベーションで人々が集まる。

高橋悠太
核兵器禁止条約や締約国会議が日本ではあまり知られていない。でも私たちを通して、それを身近に感じ、考えてもらえたら嬉しい。被爆国の日本がこの条約に背をむけ、協力しようとしていないことは世界の軍縮の足枷になっていると思う。核兵器保有国を含まない中で核兵器禁止条約が核兵器廃絶のために誕生した、そこに希望を見出している。保有国が入っていないことは事実だが、保有国を入れるために必要なノウハウをシェアしたり、そのための行動をやっていくことが重要。大切なことは、選択肢が遠のいてしまったかもしれないが、それに私たちが全力で突き進んでいけるかどうか。

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